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高知県の中西部に位置し、太平洋岸に面した中土佐町 やいか(矢井賀)地区は、かつては漁師町として栄えた町でした。勇ましい漁師たちが大漁の鰤をとって戻ると、子供たちも駆けつけ、港は一気に活気づきました。住宅が密集した小さな地区の中にも、縫製工場やうるめ工場があり、養蚕も盛んで、漁師の妻たちも手に職を持ち、豊かな生活がありました。

そんな町も急激な高齢化と過疎化がすすみ多くの課題を抱えています。全盛期には1000人近くいた人口は、現在は240人にまで減少。その7割以上が高齢者です。今では産業や、お店も無く、港も閑散としています。

しかし、今も残る神社や、漁師町特有の町並み、細々と営む田畑など、そこには田舎ならではの魅力あふれる情景が存在しています。また、この場所に暮らす人々の元気と笑顔が町に彩を添えます。

今回が初の開催となる「ええ やいか ふぉとこん」は、そんな過疎の町 やいか(矢井賀)の「昔」と「今」を比較をしながら、「今」の姿を写真という記録で残していくとともに、「ここには何もない」という視点を180度変え、何もないからこそ「ええ(良い)」と思える魅力的な町の姿をSNSを通じて広く発信することを目的とし開催いたします。

 

様々な視点で写し出された町の姿から、今住まう人々にとっても誇りに感じられることが願いでもあります。

​矢井賀について

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